ポージング - 基本姿勢
目次
基本姿勢
無重量状態では、重力の影響が大変弱くなります。通常の姿勢・動作に関しては「ほぼ影響なし」と考えて差し支えありません。
そのため、われわれが「普通である」と考えているポーズの多くが使用できなくなります。いったん、重力下のポージングを意識から除くようつとめてください。
実際に経験することの出来る環境のうちでは、体重が比重によって打ち消される「水中」がかなりこれに近いものとなります。
基本姿勢1 (自然体)
深いプールの中で力を抜いた状態を思い浮かべてください。
- 背中が軽く曲がります。
- 通常は重量で足方向に引かれている腕全体が頭方向に移動して「いかり肩」っぽくなります
- 少しだけあごが開きます。
- ひじ・ひざが軽く曲がります
これらは、体の各関節のニュートラル位置です。 地上における「立ちポーズ」に相当する基本スタイルになります。
…が 注意していただきたい点があります。
このポーズは、「特別にこのポーズを描く」場合以外はほとんど使用しません。
たとえば「気絶した(または寝ている)人間が空間に放置されている。」場合などです。
一般に意識を持って行動している場合、全身の力が全て抜けた状態は不自然です。 意識してこのポーズをとるには特殊なトレーニングが必要です。
ただし、この姿勢が全てのポーズの基本であることは変わりません。
このポーズは、キャラクターの全ての「意識を集中していない部分」なのです。
あと 注意点
- 「服を体の上に置かない」
基本姿勢2(保持/保定/retention)
地上では、何もしていない状態でも自分自身の重量が地面に体を固定してくれます。一方、無重量状態で同じ場所に留まるためには 自分の「意志」で「何かにつかまる」ことで体を固定する必要があります。 これを「体の保持」または「保定」と呼びます。
保定の基本は、何かを手でつかむことです。
つかむものは、体が「固定できる」ものです。 通常宇宙船内部では宇宙船自体です。そのため宇宙船内部には、至る所に手すりやベルトが設置してあります。
両手で作業をしたい場合は、足で体を保持したり、シートベルトのついた椅子に体を縛りつけたりします。
注意 通常、「椅子に座る」という表現をこの作品では避けることにします。円心重力区画など座ることが出来る場所ではそういう呼び方をすることもありますが、普通は「椅子に体を保定する。」等と呼びます。
普通、「止めカットのポーズ」はどこかに体を保定したポーズになります。
「保定」と言う単語は一般的な日本語では 「家畜(動物)の保定」や 「歯科矯正具の保定」 等のように自分の思い通りにじっとしていないモノを固定するニュアンスで使用されます。 この場合の「自分の思い通りじっとしていないモノ」は「自分の体」なので まあ ちょうどよい呼び方なのではないでしょうか。
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